風便り〜大切なあなたへ〜





次の日、守屋くんは学校に来なかった・・。

私は、今日は来てくれてると信じていたのに・・。


だけど、隣の机は、今日も淋しそうにしていた。


昨日、守屋くんは、わかってくれたと思ったのに・・・。

守屋くんがきてないことが、とても悲しかった。


先生も、今日はずっと、浮かない顔をしていた。



「小林・・今日、守屋こなかったな」



放課後、帰ろうとしていた私に、先生が、言った。



「・・・」



私は、なにも言えなかった。


先生も、きっと今日は、守屋くんがきてくれると、思っていたんだね。

先生も、私と同じ気持ちなんだね。



「小林、今日もあの場所で守屋を待つのか?」


「・・はい、こないかもしれないけど、待ってみます」


「そうか・・気をつけて帰れよ?」


「はい」



そう言って、私は、学校を出た。


土手までの道は、足が重かった。


どうして、守屋くんこなかったんだろう・・・。

そのことだけ考えてしまう。


土手につくと、タンポポに、いつものように挨拶した。



「今日も頑張ってるんだね」



タンポポは、淋しそうに揺れた。

しばらく、タンポポを触って守屋くんを待ったけど、空が赤く染まっても、守屋くんは来なかった。


・・・。

なんで?

どうして?

守屋くんに、会いたい・・・。


私の中で、そんな感情がうずまいていた。





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