風便り〜大切なあなたへ〜
夢じゃないかと、頬をつねった。
・・・痛い。
夢じゃない。
夢じゃないんだ・・。
「なにか、俺に言うことないのかよ」
そう言って守屋くんは、悪戯っぽく笑った。
「・・・今日は、机が喜んでる」
言いたいことは、いっぱいあった。
どうして、そこにいるの?
どうして、髪、黒くしたの?
どうして・・?
どうして・・・?
いろんな、どうして?が出てきたけど、やっぱり、一番はそれだと思った。
「やっぱお前、変わってんな」
そう言って、また守屋くんは笑った。
嬉しすぎて、目が熱くなった。
温かいものが、頬を伝った。
「泣くなよ」
「・・泣いて、ない」
いろいろ聞きたかったけど、そんな余裕はなかった。
守屋くんの手が、私の頭に触れた。
とても大きくて、とても温かい手・・。
私の、次々流れてくる涙に、周りの人は戸惑っていたけど、守屋くんだけが、優しく私を見てくれていた。
守屋くん、学校にきてくれてありがとう・・。
私、すごく嬉しいよ。
嬉しすぎて、涙が止まらないよ・・。
もうダメだと思ってた・・。
もう学校にきてくれないと思ってた・・。
もう、守屋くんと会えないと思ってた・・。
だけど、時間はかかったけど、守屋くんは来てくれた。
また、守屋くんに会えた・・。
それが、すごく嬉しかった。
ありがとう、守屋くん・・。