風便り〜大切なあなたへ〜





朝のホームルームのチャイムが鳴った。

ドアから、先生が入ってくる。


先生、きっと驚くだろうなー・・。

嬉しくて、先生も泣いちゃうかもしれない。


先生は、教室に入ってくるなり、叫んだ。



「守屋ー!!」



そう言って先生は、守屋くんの席まで小走りし、守屋くんの髪をわしゃわしゃ撫で回した。



「やめろ」



そう言って、守屋くんは迷惑がっていたけど、きっと嬉しかったと思う。


あんなに辛そうにしていた二人が、今、こうしてじゃれ合っている。

笑いあっている。


私はそれが嬉しすぎて、また泣きそうになったけど、必死で我慢した。


二人が笑っているのに、私だけ泣くなんて、そんなのおかしいもんね。


私、今すごい幸せだよ。

心があったかくて、自然と頬が緩む。

世界が色鮮やかになって、キラキラ輝いてる。

こんなに温かい気持ちになれたのは、きっと、守屋くんのおかげだね。


守屋くん、本当にありがとう。

守屋くんを、好きになって、よかったよ・・。

守屋くんと、出会えて、よかったよ・・。

守屋くんが、生まれて来てくれて、よかったよ・・。


いつか、この想いを伝えられるといいな。

いつか、守屋くんに、私の気持ち届くといいな・・。

私、守屋くんの隣に、いられる人になりたい・・・。





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