風便り〜大切なあなたへ〜
「ちょっと真子ちゃん!」
一限目の授業が終わり、守屋くんがトイレに立ってすぐ、前の席から風香ちゃんが、前のめりに話しかけてきた。
私はびっくりして、少し体を後ろにそらした。
「ど、どうしたの?」
「どうしなのじゃないよ!守屋くん、めちゃくちゃかっこいいじゃない!」
「え?」
風香ちゃんは、興奮気味に話だした。
「背が高くて、顔も良くて、オーラもある!最初、芸能人がいるかと思ったよ!真子ちゃん普通って言ってたのに!」
言いながら風香ちゃんは、私の肩をペチペチ叩いた。
・・そうなんだ。
世間では、守屋くんってそういう感じなんだ・・。
「ご、こめんね?私、かっこいいとか、そういうのわからない人だから・・」
「そうなの!?」
風香ちゃんは、びっくりしたような顔で、私を見た。
「うん・・」
やっぱ、変かな・・?
「顔で選んだんじゃないんだね!私、真子ちゃんのそういうところ好きだよ!」
そう笑顔で風香ちゃんは、言ってくれた。
嬉しくて、私も頬が緩んだ。
私も、そういう風香ちゃん、好きだよ。
「だけど、気をつけてね?」
「え?」
風香ちゃんは、急に真面目な顔になって、上目遣いで話しだした。
「守屋くん、あんなにかっこいいんだよ?これからライバルが増えると思う・・・」
・・ライバル?
そんなの考えたことなかった・・。
「私は、真子ちゃんの味方だから!応援するよ!」
「・・・ありがとう、風香ちゃん」
風香ちゃんは、すごいな。
いつでも、私に、元気をくれる。