風便り〜大切なあなたへ〜





「悪いな、小林」


「いえ、ないと困るので・・」



そう言って、先生のあとをついて、職員室に向かった。


大丈夫だよね?

今日の先生、普通だったし、守屋くんの考えすぎだよね・・・。



「あれ、先生、職員室こっちですよ?」



先生は、職員室を通り過ぎようとしていた。



「悪い、職員室には置く場所がなくて、この前の資料室にまとめて置いてあるんだ」


「そうですか・・」



なんか、嫌な予感がする・・。

でも、ノートないと困るし・・・。



私は、先生を少し警戒しながら、しぶしぶ先生の後をついて行った。



「ないなー」


「ないですね・・」



資料室をくまなく探すけれど、私のノートだけ見つからない。

私は必死でノートを探した。



「先生、見つかりましたか?」


「・・・」



急に先生から、返事が返って来なくなった。

不思議に思い、私は先生を見た。



「先生?」



その時、カチャっという音が聞こえた。

先生が、ドアの鍵を掛けた音だった。



「・・・小林」


「・・・先生?」



私は、急に怖くなった。

先生の様子がおかしい・・。


先生は、ゆっくり私に近づいてきた。

私はその分、ゆっくり後ろに下がった。





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