風便り〜大切なあなたへ〜
「真子!ここにいるのか!?」
ドアの外から、守屋くんの声が聞こえてきた。
私は守屋くんを呼ぼうとしたけど、先生に口を抑えられ、できなかった。
守屋くん、私ここにいるよ!
守屋くん!
必死に暴れて、抵抗した。
「こら、暴れるな・・!」
ドアがガチャガチャなっているけど、鍵がかかっているから開かない・・。
「くそっ」
そう聞こえた次の瞬間、大きな音がした後、ドアが倒れてきた。
守屋くんが、ドアを蹴破ったみたいだった。
それと同時に、先生が私を離した。
私は床に、座り込むように泣き崩れた。
「てめえ、何しやがった」
守屋くんの声は怒りに満ちていた。
「・・・」
何も答えない先生に、守屋くんは先生の胸ぐらを掴んで、先生を殴った。
「何したかって、聞いてんだよ!」
「・・なにも」
そう言うと、先生は、フラフラと資料室を出て行った。
守屋くんが、助けに来てくれた・・。
それだけで、また涙が溢れてきた。
「大丈夫か?」
そう言って、守屋くんは、強く私を抱きしめてくれた。
私は、体がビクッとなって、恐怖を感じた。
守屋くんは、びっくりして、少し力を緩めた。
「真子・・?」
どうして・・?
守屋くんなのに・・・。
怖くないはずなのに・・。
なのに、守屋くんが怖い・・・。
「ごめんなさい・・ごめんなさい・・」
その感情に、また涙が溢れてきた。
守屋くんは、優しく、包み込むように、私を抱きしめた。
「ごめんなさっ・・い・・」
「もういいから・・もう大丈夫だから」