風便り〜大切なあなたへ〜
どのくらいたったのか、外はもう暗くなっていた。
私は守屋くんからゆっくり離れると、守屋くんを見て言った。
「もう、大丈夫だよ?」
私の言葉に、守屋くんは、辛そうな顔をした。
「無理するな」
「・・・」
無理なんかしてないよ・・。
守屋くんのおかげで、私は助かった。
守屋くんが来てくれなかったら、今頃私はどうなってたか、わからないもん・・。
「守屋くん、助けに来てくれてありがとう。ごめんね、守屋くんの言うこと、信じなくて・・・」
「・・もういい、お前が無事でよかった」
そう言って守屋くんは、立ち上がった。
私もつられて、立ち上がった。
「帰るか」
「・・・うん」
二人で手を繋いで、カバンを取りに教室に戻った。
教室には、風香ちゃんと、知らない男の人が心配そうに机に座っていた。
だけど、その人が風香ちゃんの彼氏の涼くんだって、すぐにわかった。
「真子ちゃん!」
「風香ちゃん・・・」
「もう!心配したんだから!トイレから戻って、守屋くんに真子ちゃんと先生のこと言ったら、守屋くん急に飛び出していったっきり二人とも戻ってこなくて・・私、悪いことしたんじゃないかと思って・・・」
そう言って、風香ちゃんは、大きな目に涙を溜めて、泣いてくれた。
「ありがとう、風香ちゃん・・でも大丈夫だよ?守屋くんが来てくれたから」
「真子ちゃん・・・」
私の言葉に察したのか、風香ちゃんが、私に抱きついた。
私は風香ちゃんの背中を優しくさすった。
ありがとね、風香ちゃん・・。