風便り〜大切なあなたへ〜
「あ、今週の日曜、暇か?」
「え?」
守屋くんと別れる時、守屋くんが何かを思い出したように、振り返って聞いてきた。
「暇だったら、どっか行くか?」
「え!」
急なお誘いに、私はびっくりした。
「・・ダメか?」
少し、淋しそうな守屋くんの声。
「い、いいよ!行く」
「・・ありがとう、じゃあまた連絡する」
そう言って、守屋くんは帰っていった。
どうしよう・・。
これって、デートのお誘いだよね・・?
嬉しかった。
今日は木曜日だから、あと三日。
守屋くんとの、初めてのデート。
私は今まで、デートなんてしたことがなかったから、初めてのデートの相手が守屋くんで嬉しかった。
私は舞い上がっていたけど、デートは日曜日。
明日は金曜日。
嫌でも先生に会わなくちゃいけない。
そんなことすら、忘れていた。
その日の夜、守屋くんからメールが来た。
『どこ行きたいか、決めとけよ』
短いメールだったけど、私は幸せだった。
心が暖かかった。
守屋くん、ありがとう。
『うん』
そう送って、私は自分の返事の方が短いことに気がついた。
こんな些細なことが、とてもおかしかった。
守屋くんと出会って、
守屋くんを好きになって、
好きになってもらえて、
私、幸せだね・・。
改めて、そう感じた。
日曜日が楽しみだな・・。