風便り〜大切なあなたへ〜
「まーこ」
「・・・」
守屋くんを見ない私に、しびれを切らしたのか、守屋くんか私の顎を持ち上げた。
「泣くなよ」
「泣いてない・・」
恥ずかしくて、目は潤んでしまっているけど、私泣いてないよ・・。
・・しばらく、守屋くんと見つめ合った。
私は、守屋くんから目をそらせなかった・・。
「目、閉じろよ・・やりにくいだろ」
「え?」
守屋くんは照れ臭そうに、頭を軽くかいた。
私は恥ずかしかったけど、言われたとおりに目を閉じた。
だけどやっぱり、なにも起きなかった。
「・・ごめん、やっぱやめとく」
目を開けて、守屋くんを見ると、守屋くんは顔が真っ赤だった。
私が嫌で、やめたんじゃない事はすぐにわかった。
守屋くん、可愛い・・。
こんな守屋くんが見れるなんて・・。
心が暖かくなった。
幸せに包まれている気がした。
私は守屋くんの手を取り、大好きな守屋くんの手の甲に、軽くキスをした。
本当は、ほっぺにしたかったけど、恥ずかしくて、私にはレベルが高かったから、できなかった。
守屋くんは、びっくりしたような顔で私を見た。
私は優しく、守屋くんに微笑んだ。
「お前・・わざとかよ?」
「え?」
「こんな事されたら、我慢できなくなんだろ」
そう言って守屋くんは、強引に私に唇を重ねてきた。
息ができないほどの、甘くて、痺れるようなキスだった。
「・・も、りやく・・」
「大和だ」
「・・やま、と・・」
そう言うと、さっきよりも熱いキスが落ちてきた。
私は息ができず、必死に守屋くんにしがみついた。
それからすぐに、守屋くんは私を離してくれた。
最後に唇を舐められて、私は死にそうなくらい恥ずかしかった。
やっと息ができたけど、頭がボーッとする。
ボーッとしたまま、私は守屋くんを見た。
「ごちそうさま」
そう言って守屋くんは、また意地悪な笑みを浮かべていた。
守屋くんの意地悪・・。