風便り〜大切なあなたへ〜





空が赤く染まり、月が顔を覗かせた頃、守屋くんと手をつないで、家まで帰った。

この時間が幸せ過ぎて、先生のことなんて、どうでもよくなっていた。

隣に守屋くんがいてくれるだけで、それだけで、何があっても乗り切れる気がした。



「じゃあ、日曜日にな」


「うん」



守屋くんは最後に、私を優しく抱きしめてくれた。

私は離れ難かったけど、守屋くんの背中を見送った。

昨日よりも、守屋くんの背中が愛おしく思えた・・。


私、どこまで守屋くんのこと好きになるのかな・・?

守屋くんへの想いがどんどん溢れて、終わりなんてないんじゃないかな?と思えてきた。

それなら、そっちの方がいい・・。

守屋くんも、私と同じように感じてくれてたら、嬉しいな・・。


その日の夜、守屋くんからメールがきていた。



『お前への想いもう止まんねえから、日曜日覚悟しとけよ』



これはどういう意味なのかな・・?

私と同じように思ってくれてるのかな・・?



『うん、私も守屋くんへの想い、どんどん溢れてきて止まらないよ』


『お前・・わかってねえだろ』


『私も、守屋くんと同じ気持ちで嬉しいよ』



それから守屋くんから返事は返ってこなかった・・。

だけど、私は守屋くんも私と同じ気持ちでいてくれることが嬉しくて、携帯を抱きしめてその日は眠った。





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