風便り〜大切なあなたへ〜
守屋くん、ありがとう。
次は、ちゃんと私が払うからね。
守屋くんの私を想ってくれてる気持ちに、また守屋くんへの好きが溢れてきた・・。
改札を通って、ホームに入ると、ちょうど電車がきた。
日曜だから人は多かったけど、運よく、守屋くんと一緒に座ることができた。
「よかったな、座れて」
守屋くんは、笑顔でそう言うと、私の手を優しく握った。
「うん」
私も笑顔で、守屋くんの手を握り返した。
こんな些細なことが、とても幸せ。
守屋くん、大好きだよ。
「遊園地についたら、お前、何乗りたい?」
「守屋く・・や、大和、の好きなのでいいよ?」
いつもの癖で、守屋くんて言いそうになったのを言い直した。
やっぱりまだ慣れないよ・・。
どんどん顔が熱くなっていく。
恥ずかしい・・。
「・・お前、あんまり人前で、そういう顔見せんじゃねえよ」
「え?」
守屋くんがボソッと呟いた。
そういう顔?
ってどういう顔なのかな・・。
・・私、変な顔してるのかな・・?
「他の男が、お前のこと変な目で見てんだよ」
「・・変な目?私のことなんて誰も見ないよ」
そう言いながら、私は小さく笑った。
そんな私を見て、守屋くんはムッとした顔で言った。
「俺は見てる。お前、可愛いんだから自覚しろよ」
そう言って守屋くんは、つないでない方の手で、私の頭に優しく手を乗せた。
また顔が熱くなっていく。
胸の鼓動が早くなって、息が詰まった。
守屋くんを見ると、守屋くんの顔も少し赤く染まっていたように見えた。
守屋くん・・。
嬉しさと、恥ずかしさで、私はまた顔が熱くなった。