風便り〜大切なあなたへ〜
気にしないようにしてたけど、守屋くんだって、いろんな女の人が守屋くんのこと、さっきから見てる・・。
「も・・や、大和だって、女の人に見られてるよ・・?」
「俺はいいんだよ。お前にしか興味ねえから」
「・・・」
どうして守屋くんは、そういうことさらっと言っちゃうのかな・・。
私だって、守屋くんにしか興味ないよ・・。
守屋くんだけが好き・・。
「私だって、や、大和にしか興味ないよ・・」
ボソッと口に出して言っただけなのに、ものすごく恥ずかしかった・・。
私は守屋くんの顔が見れずに、俯いた。
「真子」
ふいに名前を呼ばれ、肩がビクッとなった。
ゆっくり顔を上げて、守屋くんを見ると、守屋くんの顔は、さっきよりも赤く染まっていた。
「ごめん、限界」
そう言うと守屋くんは、人目も気にせずに、私に抱きついた。
私はどうしていいのかわからず、少しパニックになった。
み、みんな見てる・・。
周りに目をやると、みんな私たちを見ていた。
「も、守屋くん」
「・・・」
「守屋くん?」
「・・・」
「や、大和?」
「・・・」
「大和・・?」
「・・・」
名前を呼んでも、守屋くんからは何の反応もなかった。
どうしたらいいの・・。
守屋くん。
守屋くん・・。
しばらくして、守屋くんはゆっくり私から離れた。
人目は気になったけど、守屋くんが私から離れて、私の心は淋しく感じた。
もう少し、守屋くんを感じてたかったな・・。