風便り〜大切なあなたへ〜
愛想つかされて、守屋くんが離れていっちゃう・・。
勝手な想像で、また涙が溢れてきた。
「守屋くん・・私、めんどくさい女だよね・・泣いてばっかりで・・でも、嫌いにならないで・・離れていかないで・・」
こんなこと言いたくないのに、勝手に口からでてくる・・。
「なに言ってんだよ・・めんどくさいなんて思ったことねえし、俺はお前に嫌われたって、絶対離れねえよ・・それに、俺はお前の泣き顔も好きだ。泣いてるお前に惚れたんだからな」
そう言って守屋くんは、私をぎゅっと抱き締めてくれた。
嬉しすぎて、また涙が出てきた。
「泣くんじゃねえよ」
「嬉し泣きだから、いいの・・」
私がそう笑顔で言うと、守屋くんは私の頭を優しく撫でてくれた。
守屋くんに、頭撫でてもらうの私好きだよ・・。
「お前、観覧車は乗れるか?」
私の頭を撫でながら、守屋くんは私の顔を覗き込んで聞いてきた。
「うん、観覧車は大丈夫だよ?」
私がそう言うと、守屋くんは私から離れ、私の手を少し強引に引っ張って、観覧車に向かった。
守屋くん、急にどうしたの・・?
観覧車はあまり混んでなく、すぐに乗れた。
一周、15分くらいの大きめの観覧車。
観覧車に乗り込むと、守屋くんと二人きりの空間になった。
私は心臓の音が守屋くんに聞こえるんじゃいかと思うくらい、ドキドキした。
「真子」
守屋くんの甘く囁くような声。
「・・・」
私は、顔を赤くしながら守屋くんを見た。
「ごめん、強引だったよな?でも、早く二人きりになりたかったから・・」
守屋くんを見ると顔が少し赤かった。
私は嬉しくて、守屋くんに微笑んだ。
「私も同じ気持ちだよ・・」
私と守屋くんの、二人だけの空間。
観覧車が一番上に来た時、守屋くんの顔が近づいてきた。
私はゆっくり目を閉じた。
そして、唇に柔らかいものが触れた。
優しいキスだった。
守屋くんの、私への想いが伝わってくるような、そんなキスだった。
暖かくて、気持ちのいい・・。
「真子・・」
「・・や、まと・・」
いろんな角度から、いろんなキスが落ちてきた。
どんどん激しくなるそれに、私の心臓は壊れそうだった。