風便り〜大切なあなたへ〜
守屋くんがそれでよくても、私は嫌だよ・・。
好きな人の誕生日くらい、ちゃんとお祝いしたい・・。
ちゃんとお祝いして、守屋くんに喜んでもらいたい・・。
守屋くんこのと考えて、誕生日プレゼント選びたい・・。
「守屋くん・・私は、ちゃんと守屋くんの誕生日、お祝いしたい。好きな人の誕生日くらいちゃんとお祝いして、喜んでもらいたい・・」
そう言って、私は強く守屋くんを抱きしめた。
この気持ち、ちゃんと伝わって欲しい・・。
守屋くんは、なんでも自分一人で決めちゃうとこがあるけど、そんなの淋しいよ・・。
なんでもいいから、話してほしい・・。
「真子・・」
「・・・」
「・・ありがとな」
そう言って、守屋くんは私の背中をポンポンとしてくれた。
「観覧車、もう一周乗るか?」
「・・うん」
守屋くんともう一周、観覧車に乗った。
守屋くんは、観覧車が一番上に来た瞬間に、またキスしてくれた。
さっきよりも、強引で、甘く、痺れて溶けてしまいそうな・・。
その後は、恥ずかしくて、二人で見つめ合って、笑った。
幸せだった。
守屋くんもそう感じてくれてると、嬉しい・・。
二人で外の景色を眺めた。
下にいる人たちが、蟻に見えた。
私たちもきっと、下にいたらそう思われてるんだろうなー・・。
こんなに大勢の人がいるのに、私と守屋くんは出逢った。
そして、二人の想いが通じ合って、今こうして一緒にいる。
あの時、タンポポを見つけてなかったら、きっと守屋くんとは出逢わなかった・・。
あの時の、私にお礼を言いたい。
タンポポを見つけてくれて、ありがとう・・。