風便り〜大切なあなたへ〜





案内された席に座り、メニュー表を守屋くんに向けて、メニューを見た。


どれも美味しそうで、決められない・・。



「お前決めたか?」


「ううん・・どれも美味しそうで決められないから、大和と同じのでいいよ?」



私がそう言うと、守屋くんは定員さんを呼んで、オムライスとサラダのセットを二個頼んだ。



「オムライス嫌いだったか?」


「ううん、大好き」


「よかった」



そう言って守屋くんは微笑んだ。

守屋くんの笑顔を見たら、守屋くんに触りたくなった・・。


守屋くん・・。


私はテーブルの上に乗せている、守屋くんの手に、自分の手を重ねた。

守屋くんは、私の手を優しく握ってくれた。



「どうしたんだよ?」


「・・・大和に、触りたくなっただけ」



私は、早くなる鼓動を感じながら、素直に守屋くんに言った。

こんなこと言うのは恥ずかしかったけど、守屋くんに私の気持ちを伝えたかった。



「・・・」



守屋くんは少し顔を赤くして、無言で私の手をぎゅっと握り直してくれた。



「・・俺も、お前に触りてえ」


「ありがとう・・嬉しいよ」



私は少し恥ずかしかったけど、笑顔で守屋くんを見た。



「・・違う。俺の言っている意味は、お前の考えてる意味とは違うんだよ」


「え?」



私は守屋くんに、手を握ってもらえて嬉しいよ?



「わかってねえな?」


「・・・」



私は無言で、首を傾げた。



「手、触りてえし」


「・・うん」



守屋くんは、いつも優しく触ってくれる。

守屋くんの手、大好きだよ・・。



「お前を、抱きしめてえし」


「うん・・」



いつも優しく、守屋くんは私を抱きしめてくれる。

守屋くんに抱きしめてもらうと、守られてる気がする。

大事にされてるように感じる・・。



「キスしてえ」


「・・うん」



守屋くんにキスしてもらうと、恥ずかしいけど嬉しくて、心が満たされるよ・・。



「俺が言ってるのは、その先のことなんだよ」


「え?」





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