運命のヒト
運命の悪戯
俺はエリにはっきりとした返事はしないまま、何度かみんなでお見舞いには行っていた。

ピンポン♬

エリからLINEだ‥。


『明日手術なんだけど、成功したら一旦退院できるみたいなんだ!無事退院できたら、1回だけデートしてほしい。ダメかな?』


そんなの答えは決まってるだろ。。


『いいよ。だから手術がんばれよ!』


俺は半端なやつだ‥そして無責任なやつだ。
少しだけ後ろめたさもあった。


1週間後、エリは学校にいた。
てか、俺の隣の席にいる。


「ねぇ。約束今日だからね?」

「おーそうだったな。」


エリは無事に手術が成功して、今こうしてまた学校に通えるようになった。
そして今日は約束していたデートの日だった。


最後の講義が終わると、俺は中庭でエリを待った。


「おまたせー!お腹空いたーとりあえず駅の方行こうよ!」


俺らは適当な居酒屋を探して、適当に駅周辺を歩いていた。エリは実はまだ10代で酒は飲んではいけないんだが、まあそこはおいておこう‥。


「ねぇ。手繋いでもいい?」

「え‥まぁ今日だけならいいよ。」

「やったぁ!」


女の子と手を繋ぐのなんていつぶりだろう。
こんなにドキドキするもんなんだな‥。
手汗が止まらない。


「サ‥サトル‥‥?」


え‥ユミ!?
ユミが来るのは明日だったはず。。
ユミはその場を逃げるようにして走っていった。


「ユミ!待てよ!!」


走って追いかけようとしたが、エリが俺の手を強く握った。


「ねぇ。あの人誰?」


ユミの存在は学校のみんなは知らない。
彼女じゃないんだから、あえて話すことはなかった。


それから、ユミにLINEを送ったり電話もしたが、連絡がつかない。


とりあえず俺はエリと居酒屋に入った。
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