運命のヒト

失恋

あの日から3ヶ月が経ったが、ユミからは連絡がないままだ。
エリはあの日のことを学校のみんなには話していないようだ。


俺の携帯の待ち受け画面は、いまだにユミの実家の近くで撮った海のまま。


ユミから連絡がないだけで、俺はなんだか常に上の空。作り笑い。
何の為に学校にいるんだろう。何の為にバイトしてるんだろう。何で俺は‥ここにいるんだろう。


あ‥！そういえば、明日はユミの誕生日だ！


俺はその日家に帰ると、0時ピッタリにユミにLINEを送った。


『ユミ、誕生日おめでとう！最近元気にやってる？冬休みになったらそっちに遊びに行こうと思うんだけど、よかったら会えないかな？』


ピンポン♬
ユミから返信がきた‥‥。


正直見るのが怖い。
不安で胸が押しつぶされそうだ。。


『ごめん、会えない。彼氏できたんだ。わたしももういい歳だし、子供とか考えると、そろそろ結婚かなって思ってる。たぶん今の彼と結婚すると思う。』









‥‥何だこれ。胸の奥がキューっと締め付けられるように痛む。呼吸が苦しい。めまいがする。


とりあえず俺は、深夜1時過ぎに飲み屋街へと足を運ぶ。こんな日に限って外は土砂降りの雨だった。