潮風とともに


内診台に座り診察をしてもらうのは初めてではないけれど、毎回緊張する。

ふーっと深く深呼吸をすると、女の先生からモニター見てくださいねーと言われたので二人でモニターに視線を移した。


「これ、この丸いのが赤ちゃんですよ。
おめでとうございます。生理の週数的にまだ、8週というところですかね。」


その言葉に胸が熱くなる。

いるんだ……!!!!

お腹に赤ちゃんがいるんだ!!!

嬉しさのあまり涙がにじむ。


「よかった……先生、よろしくお願いします!」

「はい。元気な赤ちゃんを出産できるように、こちらもサポートしますから、一緒に頑張りましょうね。
前回の事もありますから、なるべく安静に。
少しでも出血や、痛みがあればすぐに連絡してくださいね。」


「わかりました。ありがとうございます!」



会計を済ませて家に帰りつくと
リビングに入ったとたん、波瑠からギュッと抱き締められた。

微かに震えている波瑠の身体にしがみつくように腕を回す。

「瑠碧、よかった、、、二人で頑張ろうな。
絶対にこの手に赤ちゃん、抱き締めような。」


「…っうん!!!絶対に!!!」


波瑠の赤ちゃん、今度こそ無事に産まれてきてね。
ママもパパも待ってるからね。



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