潮風とともに
「私はどっちでもいいけど、波瑠に似てほしい。
絶対に美男美女になるもん!!」
どちらでもいい。
健康で元気に産まれてきてさえくれれば。
お腹に手をあてると、まだ胎動もないけど
ここにいるんだよって赤ちゃんがいっているような気がしてくる。
ねぇ赤ちゃん、ママも頑張るからあなたも頑張ってね。
もうだいぶお腹も膨らみ、あと出産まで8週間となった今日、産休に入ることになった。
あんなに小さかった赤ちゃんも、もうエコー写真には写りきらず、お顔と身体を別々に写してもらわないといけなくなるほど。
少し貧血があるものの、特に大きな問題もなく今日を迎えることができた。
あと少し。
あと少しで赤ちゃん似合えるんだ、、、
もう入院の準備も、
赤ちゃんのお部屋の準備も充分に整い、
あとは赤ちゃんが無事に産まれてきてくれるのを待つばかり。
今日は波瑠も仕事が休み。
産まれてきたら、どこにもいけくなるし、今日はデート。
桜色のマタニティーワンピースに日焼け防止の白のカーディガンを羽織って、ペタンコのパンプスを履いて、波瑠が待つ車へと向かった。
「波瑠、おまたせ。今日はどこにいくのー??」
車を走らせながらサングラスをかけた波瑠の横顔をみつめる。
「んー、特に決めてない。海を見てもいいし、買い物もいいし。。。ドライブしながら決めてもいいかなって思ってさ。
身体、辛くなったらすぐにいえよ?」
「うん、ありがとう。とりあえず海にいこー。」