潮風とともに
「……あちゃん?……るあちゃん?」


「………ん、、、ん?
あ、おはようございます。。」


霞む目を擦りながら起き上がると、お母さんが客間の入り口から顔を出した。

「瑠碧ちゃん大丈夫??お腹、どう?今15時だけど、、、」


「ありがとうございます。15分より短くなってきてる感じです。。でも結構グッスリ眠れました。」


痛みの間に深く眠れたときもあったからか、頭がスッキリした気がする。



「おやつ、用意したからお茶にしましょ。」

お母さんはそう言うとリビングへと戻っていった。

布団を治して、リビングに入るとチーズケーキの甘くて香ばしい匂いが充満していて、お腹がグーっとなる。


「おいしそーーー!お母さんの作るチーズケーキって本当に美味しいですよね。私、教えてもらったのに中々ちゃんとできない、、、」


「大丈夫よ。何度も作ればいつかは上手にできるから!
さら食べましょ。」


二人で他愛もない話をしながらお茶をしている間にも陣痛は続き、どんどん間隔も狭くなり、痛みも増してきた。



「っ、、、お母さん、陣痛、、、10分切ったから病院に連絡しますね。」


お茶も終わって、テレビを見ながらくつろいでいたお母さんに声をかける。

「そうなの!!!じゃあ私が波瑠に電話しておくから、病院に電話したらそのままタクシーも呼んで!
入院の荷物は?家よね??」


「っっっ、はい。。玄関に置いてあるのでタクシー呼んだら取っていきます。」
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