火曜日に、天使
適当でしょ?
「火曜日というのに何か心当たりはありませんか?」


僕の言葉に、奈津子はぴくりと反応して顔をあげた。

「……燃えるごみの日」

「そうですか」

「冷凍食品が半額」

「なるほどね」

「パチンコが……」

「奥さん、適当に言ってません?」

「え!?いえ!!」


意外と奈津子は真剣に考えていたようだ。
焦ったように首を横に振った。

「あ……主人が亡くなった前日」

奈津子の表情の変化がピタリと止まった。

「それでしょうね」
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