舞い散る桃蝶








そう言って、自分で結んだであろう
髪を見せてきた柚姫は
その桜色の髪をを揺らしながら
俺を見ていた。



「お前が先にこれくれたんだろ」



柚「そっちの方がいいかと思いましたから」



こいつは本当に自分のことは考えてない
お前がつけたとしても似合うのに
そうやって勝手に決めつけるのは
お前の悪い癖なんじゃねぇのか?



柚「そうだ、近藤さんはもう起きてますか?」



「あぁたぶんな」



柚「なら、私の役割について聞きに行きましょう」



そうか、こいつがここにいる間の仕事を
聞きに行くって言っていたか
いろいろありすぎて忘れてた…
(昨日の事ですけどね)




柚柚「案内してください土方さん」


「わかってるよ」




柚姫は過去に来たときより明るくなった
それが作っているのか自然なのか
俺には見当もつかないが、いつか見破ってみたいものだな…




 
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