堕天使と呼ばれる女

「えっ!?何を今更!?
 星羅は明らかに普通じゃないじゃん!」

星羅の呟きに、反応したヤツが居た。

「あぁ!?」

思わず柄の悪い反応をした星羅だが、振り向くと同時に固まった。

星羅の怒りを買った野郎の隣には、涙ぐんだスミレさんが立っていたから。

「あ…スミレさん…」

「一応、説明したけど…」


そう言って一歩下がった和也とは逆に、スミレは星羅に対して一歩、前に出た。

そのスミレから発せられた言葉は、星羅にとっても、和也にとっても、意外なものだった。


「お願いがあるの。」

「「えっ?
 お願い…
 ですか?」」

「うん…」

「「何ですか?」」

「私も一緒に戦いたい。
 仲間にして欲しいの!!」

「「なかまぁ!?」」




「あんたねぇ!」
「おまえなぁ!」


「「あぁ!?」」


「くっ、くくく…」

「「スミレさん!?」」


「…ちょっと…
 …くくく…
 …ちょっと、待って…
 ふっ、ははは…
ふたりってば、は、ははは…意気合いすぎなんだけど…

 まっ、まさか、この状況で、わっ、笑わされるとは…
 思わなかったぁ」

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