ウソのコイビトになりました
「………ん」
目を開けるとそこには白い天井があった。
右を向くと窓から太陽の光が降り注ぐ。
ここは………病院?
てことは……私、生きてるってこと?
ふと左手に温もりを感じ、頭を動かし視線をそちらに向ける。
………え?
「……は、ると、く…ん…?」
自分の掠れた小さな声。
そんな声が届いたかのように、眠っているその人物が目を覚ました。
目が合うと、少し驚いた顔をして「…朱里?」と呟いた。
その姿も声もやはり陽斗くんで、少し涙ぐみながら「うん」と答えた。