拗らせ女子に 王子様の口づけを

そうして離れていたら自然と他に好きな人が出きるかもしれないじゃん。

それまで暫くのんびりします。

そう言うと、
秦野さんから「もったいない……」なんて言われてしまった。


「あの後ね、呆然としたままの奏輔をなんとかタクシーに乗せて帰らしたんだけど、面白かったわよ。
振られた直後みたいでさ。私も含めて奏輔と別れ話したときなんてあっさりしたものよ?あんな奏輔、初めて見た。
動揺しすぎよね」


重ね重ねお世話かけました。
もう本当、申し訳ない。

「秦野さん、色々ごめんなさい。良かったら奏ちゃんとは別にまた仲良くしてくれませんか?前から秦野さんと仲良くしたいなって思ってて」

ちょっとピッチが早かったかな。
量的には多くないつもりだけど、一気に飲んで気持ちが大きくなってきた気がする。

普段なら恥ずかしくて摘むんでしまう台詞もスラスラ出てきた。
だって、前から秦野さんの事大好きだったし。

あぁ。
姉御肌って、分かるかも。
何でも話してしまう。

ちょっとみのりみたい。
えへへ。

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