拗らせ女子に 王子様の口づけを

「こいつ、方向音痴なんだよ。もう想像できないレベルで。小学生の頃なんて家に帰れないなんてしょっちゅうだったし、高学年になると、迷うことに慣れてきて散歩になっていいやって開き直って迷い続けてたもんな」


「遠回りして散歩してただけだもんっ」


「嘘つけ、俺が見つけたとき家と真逆なとこにいつもいたくせに」


「でも、それがなんでお迎えに繋がるの?」


環の疑問に渋る沙織に、奏輔が答える。

「沙織の友達にこいつのこと溺愛してる女王様がいるんだよ。それが、みのりちゃん」


「「「女王様!?」」」


なんて説明しにくに表現をするんだ。
間違ってないけど………。


「その子、可愛い物が大好きでさ、その流れで沙織もロックオンされてんの。んで、迷いまくってるだけあって、結構心配することがいっぱいあったからさ、かなり過保護になってんの」


「「「へーーー」」」


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