拗らせ女子に 王子様の口づけを


「だって、逃げるの早すぎるっっ」

なんだかとっても面白かった。

「はぁ、、、行くぞ。………………そんな短いスカート履いてくるからだぞ」

「ブハッッ、、、奏ちゃん親父臭い」

車に向かって歩く奏ちゃんの腕に手を絡ませ、抱きつくように歩く。

端から見ればカップルのようにしか見えないはずなのに、こんなに身を寄せて歩いていても奏輔は『私』を見ようとしない。
私が毎日のように好きだと言っても、奏輔は『ありがとう。俺もだよ』の一言で終わらせる。
奏輔にとって、私の告白は『妹』の域をこえないのだ。
越えちゃいけないかのように、『妹』のフィルターを被せて見る。
いつかそのフィルターが外れるときは来るのだろうか。
…………外す気はあるのか、だな。


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