恋のリハビリ
夏祭り
アミと付き合って3ヶ月が経った。


家が遠かったこともあり、そんなには会えなかったが、毎日のメールは欠かさなかった。


初めて女の子と撮ったプリクラ。
携帯電話の電池カバーの裏に2人で貼ったりした。


携帯電話のアドレスを2人のイニシャルと記念日にしたりなんかもした。


全てが初めてで。
学校は違うけど、高校生活が楽しくてしょうがなかった。


『明日、お祭り行かない??』


そう‥‥女の子と祭りに行くのなんかも初めてだった。


「アミ、じゃがバター食べたいー!」

「買ってやるよ!2人で一個でいいよな。」

「うん!ありがとー!」


アミは浴衣を着るようなタイプじゃないけど、こうして祭りの中手を繋いで歩いて、石段の上に座って屋台の食べ物を一緒に食べたり、友達に見つかってちょっと照れたり‥‥
俺が昔から憧れていたことばかりだ。


俺たちは祭りが終わると、少し離れた川の土手沿いを歩いた。


「ちょっと疲れたからベンチ座ろ!あ‥‥濡れてる。。」


昨日の雨でベンチが乾いていなかったのだ。


「あ、こっちのベンチも少し濡れてるんだけどー。」

「まじかよー!あ、じゃあさ、もしこの次のベンチが乾いてたらさ‥‥しよっか。」

「え、本気で言ってんの?」

「うん!」

「いいけど‥‥あ!乾いてるんだけど!触ってみて!」

「本当だ。‥‥じゃあ、する?」

「‥‥いいよ。」


俺たちは夏祭りの夜にお互い初めてひとつになった。
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