審神者、始めました
仕事しましょ

鍛刀しましょ

 翌朝ーーーーー。
 歩『ふわぁ~。よく寝た』
 さあ、今日から仕事始めでございます!
 歩『ひとまず、着替えないと』
 箪笥の中をゴソゴソと探ると、中から出てきたのは、巫女装束?とおぼしき服と色とりどりの着物と袴。巫女装束?は置いといて、普段着となる着物と袴を選ぼう。
 悩んだ挙げ句、山吹色の着物と白い袴をチョイス。
 歩『えっと、白蓮は何処に置いたっけ?』
 あっ白蓮というのは、私の刀の銘ね。
 こ「おはようございます、主様。昨夜はよく眠れましたか?」
 歩『おはよう、こんのすけ。お陰様で、ぐっすり眠れたよ』
 昨日の今日だから、驚かない。





 勝手場の食材を使って朝食を作り、適当に済ましてから、お仕事開始。
 こ「こちらが、鍛刀部屋でございます」
 加「大丈夫?主」
 歩『・・・少し、緊張してる』
 軽く深呼吸して、気持ちを落ち着かせてから鍛刀部屋の戸を開けた。
 鍛刀部屋の中にいたのは、可愛らしい小人のような人達。
 こ「こちらが、鍛刀を担う精霊にございます」
 歩『おはよう。昨日からこの本丸の主になった神原だよ、宜しくね』
 軽く挨拶すると、自分から近付いてくる精霊さん達。頭を撫でると、全身から花を咲かせている。
 歩『こんのすけ。何で花が咲いてるの?』
 こ「はい。刀剣男士や精霊達は、喜んだり嬉しかったりすると、こうして感情表現をします」
 そうなの?何か可愛い♪
 
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