審神者、始めました
審神者としての重責

時の政府からの呼び出し

 審神者に就任して、早半年。私を含め、僅か数人しか居なかった本丸は、総勢50名近いに登る大所帯になった。
 歩『はー・・・今日も賑やかねぇー』
 加「主。霊力は勿論、神気も剣も強いもん」
 審神者の執務室で短刀達の騒ぐ声を聞きながら、パソコンとにらめっこを終えた私は清光が持ってきたお茶で一息ついていた。
 長「主。本日は何をすれば?」
 そう言ってやって来たのは、かの織田信長の元主に持つ長谷部こと、へし切り長谷部だ。主命一筋の彼は、こうして毎日やって来る。
 歩『じゃあ、短刀達を道場に呼んで。まとめて練度を見るから』
 長「主命とあらば!」






 歩『うん。皆、いい感じだね』
 平「主君は、何をなさっても強いんですね」
 こう言ったのは、粟田口派の短刀達の一人、平野君だ。隣では左文字三兄弟の末っ子、小夜が息を上げている。
 薬「大将って、一体何なんだ?」
 平野君と同じ、粟田口派の短刀の一人、薬研ニキ。
 歩『多少、武術が出来る普通の人の子だよ?』
 夜「動きが人じゃない・・・」
 小夜君の言葉に、短刀達はウンウンと頷く。
酷いな、短刀(チビちゃん)達。
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