審神者、始めました
 あの後、母さんと正哉による連係プレーで瞬時に庭から実家の居間へ連行された。
 母「あゆ。母さん、貴女の刀剣男士に会ってみたいわ」
 正「あっ、俺も」
 歩『ちょっと待って、聞いてみるから。兼定・鯰尾』
 兼「話は聞こえてるぜ」
 歩『ありがと。で、大丈夫?』
 兼・鯰「「もちろん」」
 歩『“解”』
 兼定たちに掛けた術を解き、二人に見せる。
母さんと正哉は、その姿にビックリした。
 正「スゲー!めっちゃ、格好いい!!」
 母「本当、父さん、比じゃないわ!」
 歩『兼定・鯰尾。自己紹介して』
 兼「俺は和泉守兼定だ。土方歳三の愛刀だったんだぜ」
 鯰「俺の名前は、鯰尾藤四郎。燃えて記憶が一部ないけど、過去なんか、振り返ってやりませんよ!」




 正「兼定さんから見た土方歳三って、どんな感じでした?」
 兼「そうだな。いつも粋でいなせで、街中を歩くだけで女達が頬を染めてたな」
 正哉は、新選組の事を兼定から根掘り葉掘り、聞いている。そんな時。
 今(あるじさま、僕もじこしょうかいしたいです)
 不満げな今ちゃんの声が。
 歩『母さん、恭哉。盛り上がってるところで悪いんだけど、もう一人、刀剣男士がいるんだ』
 
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