審神者、始めました
 歩『何も、ありませんが』
 とるものも取り合えず、家に招き入れ、お茶と茶請けに饅頭を皿へ盛って役人さんの前に置いた。
 役「お構い無く。自己紹介がまだだったね、私は笹塚。政府の役人だよ」
 歩『神崎 歩弥と申します。それで、お話とは?』
 役・笹「ああ。君の知識と腕前を見込んでの頼みだが、歴史を救ってくれないか?」
 歩『ぶふっ?!』
 話というには壮大すぎる内容に、私は口に含んだ茶を吹いた。
 歩『ごほ・・・っ、随分と唐突ですね』
 笹「すまないね、言葉が足りなかったな。正確に言うと、審神者として付喪神と協力して歴史の修整を阻止して欲しいんだ」
 ん?付喪神??審神者???
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