審神者、始めました
 笹「呼び出しと顕現の方法は、名前を呼びながら、引き抜くだけだ」
 歩『分かりました』
 やり方を教わったところで、いざ顕現!
 歩『加州清光。汝が主として、ここに命ず。我が呼び掛けに応え、姿を表したまえ』
 祝詞っぽく唱えながら、鞘から静かに刀身を引き抜くと刀身が光り輝き、どこからか桜の花が落ちてきた・・・。と思ったら、その桜の花が光った直後、先程の刀を腰に差した青年が私の目の前に立っていた。
 加「あー、川の下の子です。加州清光、扱いにくいが性能はいい感じってね」
 歩『はじめまして、神原と申します。これから、宜しくします』
 加「かしこまらなくて、いいよ。さっきみたいにさ、ため口でいいよ?」
 歩『は・・・う、うん』
 何か、ほのぼのとしてきた所で笹塚さんが声をかけてきた。
 笹「では、本丸へ行くとしよう」
本丸って、よく大河ドラマとかに出てくるお城みたいな?
 歩『行くと言っても、どうやって?』
 笹「大丈夫。この、こんのすけが連れて行ってくれる」
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