明日を見て 〜頑張れ、横山!〜
「何言ってんの?」

「えーだって私知ってるもの、辰巳、高校生の時、凪ちゃんが好きだったんでしょー?」

「……なんで?」

「あいつ一時期イライラしてたから、酒死ぬ程呑まして現状はかせたもん(笑)」

「ふーん。で、それで?」



「辰巳が格好いいってのはわかったわよ(笑)」

「なんだ、それ。」



「でも、結局、凪ちゃんは瑠衣を選んだ。違うのー?」

「あはは。結局も何も、初めからあいつは瑠衣しか見てねーよ?」


「ふーん。でも、あんただって、その凪ちゃんしか見てなかったんでしょ?それで、久しぶりに会って、可愛いとか?でも、望みないから、また、家きて?何?またしたいの?」


「……瑠花さん。」

ベットにうずくまるように布団を被りながら、小悪魔なように喋る彼女の前に向き直す。


「何よ。」

「……どーしたの?」

「何がよ。」

「なんで、そんな、泣きそうなんだって、聞いてんの。」
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