明日を見て 〜頑張れ、横山!〜
ー飲み会、気が変わったなら連絡して

ー行った後でいいから、連絡して

ー会いたい


バイトが終わって携帯を見れば7時過ぎ。
瑠花さんから返事はない。

今朝の態度を見れば、
瑠花さんが、
瑠花さんの中で、俺はもう終わったって事なんだろうな。

振られたって、事だ。

いつもなら、振られて、
もし、相手に他がいるなら、それで、諦めるか、
そのまま他に目を向ける。

瑠花さんだって、もう、他を見てる訳で……。

彼氏を作ろうとしてる訳で……。

考えただけで、
また飲んでもないのに吐きそうになる。

こんな風に、
まだ、出来てもない瑠花さんの彼氏に嫉妬とか、

ないだろ。

今迄だって、人を好きになっても、
そこまで、相手に嫉妬とかなかったのにな。

あくまで、好きになった相手だけしか見てこなかったのに。

1人で家にいるのに耐えられなくなった俺は、
そのまま家を出て、瑠花さんと会った、
そして、昨日もいた、バーで、


ーこの前一緒にいた店にいる。

ー駅ついたら連絡して。送る。


そう再度メールを送り、瑠花さんの連絡を待った。
< 84 / 98 >

この作品をシェア

pagetop