【短編集】その玉手箱は食べれません


「あのオジさんの休みの日を狙えばいい」

 4人が小さな輪になって相談していると再び用務員のオジさんがやって来た。


「また来た……な、なんの用だろう?」

 ノリ子の震える声に男3人は応えることができなかった。


「コーヒーでも飲んで休みな」

 用務員のオジさんは紙コップをそれぞれ手渡すと、ポットから湯気の立つコーヒーを注いで勧めた。


 4人はコーヒーを喉へ流し込んだが、体から温かみは感じられなかった。

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