私って、男運がないと思うんです

指定されたのは、森と岡田で何度か訪れたことのある店。

遅れて店に入ると、森のところの若手にビールを注ぎながら楽しそうに話している彼女がいた。

今日は、ふわっとした桜色のイメージだ。

その雰囲気に惹かれて

「おつかれ」と言いながら、彼女の隣に陣取った。



さっきまで一緒に話していた森が席を立ったタイミングで、彼女がこちらをじっと見てきた。

その強い視線に、年甲斐もなくちょっとドキっしてしまったことを隠しながら

目で何、という風に問いかけた。

「今回一緒にお仕事させてもらってありがとうございました。すごい勉強になりました」
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