私って、男運がないと思うんです


それから数日後―――
彼女との再会のチャンスが巡ってきた。

リアンの忘年会。

こういうパーティーはめんどくさいので、めったに顔を出さないが、クライアントが俺の写真をかなり気に入ってくれていることもあり、撮影現場からそのまま向かうことになっていた。

会場で着替えるつもりで更衣室がないか受付で尋ねると

「近藤様にはお部屋ご用意しております」

とカードキーを手渡された。

遠方のゲストと一緒で宿泊できる部屋を押さえてくれていたようだ。

部屋で素早く着替えを済ませて会場に向かうと、1人で幸せそうな笑みを浮かべ料理を楽しんでいる彼女の姿を見つけた。


今日はふんわりしたオレンジな雰囲気。

こっちに気付く様子のない彼女を視界にいれつつ、まずはクライアントに挨拶に向かった。


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