私って、男運がないと思うんです

その姿を見て、苛立ちを押さえきれなかった。

面白そうにこっちを見ている森を無視して、まっすぐ彼女めがけてすすんだ。

「岡田、こいつ持っていってもいい?」

岡田のちょっとバカにするような物言いにも
彼女のはっきり口に出さない態度にも
イライラして、彼女の腕をつかんで連れ出していた。


「陽さん、痛いです」

彼女の声に、力が入りすぎていたことに気付き

「あ、悪い」

そこでようやく手を放した。


そして、次に彼女の発した言葉に更に苛立ちが募った。

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