私って、男運がないと思うんです


あの子を捕まえる、そう決めて今日ここに来た。

T-creationの忘年会。

去年までなら、会の終わりの方に顔をだす程度だったが、今年は気持ちが急って予定より早めに会場に着いてしまった。

着いたとたん、厄介なのに見つかった。

「あれ、珍しいね。今日はフルで参戦?忙しいのにご苦労だねー」

「おう」と口ごもった俺に

「あー、誰かに会いに来たとか?」

おどける森。むっとしている俺に気付いて笑いながら

「ふーん」と少し先に視線を向けて

「なんかいい感じだよねーあの2人。ほら、近いし」
と言ってくる。


視線の先には、背をかがめ彼女の耳元に口を近づけている岡田の姿があった。

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