私って、男運がないと思うんです

そして翌朝、オーストラリアにいた間に考えていたことを彼女に話した。

「ここ越してきたら?」

断られることがこわくて
「会社も近いでしょ」ともっともらしい理由を添えて。

彼女は、ぽかーんとした顔をしていた。

その油断しまくった顔もかわいいな、と思いながら、訳がわかってないうちに丸め込んでしまおうと言葉を続けた。

「何、もっと会社近いとこ住んでんの?」

「いえ、中野なんで」

やはりあんまり頭が働いていなさそうな彼女に、素直な気持ちを伝えた。


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