私って、男運がないと思うんです
「え、それって森の中を子どもが駆けてるやつですか?」
「そうそう。当時結構話題になったよね」
「あれ、陽さんなんですか!?私あれ見て、この業界入りたいって思うようになったんです」
興奮した私に厳しい一言が飛んできた。
「仕事頼みにきといて、俺の過去の作品知らなかったとか、ちょっと勉強不足じゃない?」
やばい、と思いつつ言葉に詰まっていると
「いや、咲季ちゃんには今日いきなり声かけちゃったんですよ。俺の段取りが悪いです。すんません。」
岡田さんが陽さんに向き合って、頭を下げていた。