今日失恋しました。
……へ?今のって…。
そして海斗君の手が離れていき、視界がクリアになったとこで海斗君を見る。
海斗君の頬はほんのり赤色に染まっていた。
「涙……止まったじゃん?」
そう海斗君が照れながら言った瞬間ボッと火がついたようにあたしの顔が赤くなった。
も、もしかして…これはき、ききききキス!?!?
今になってだんだんこの状況が鮮明に頭の中へ入ってくる。
まさかあたしっ…あの海斗君に本当にちゅ、ちゅーされちゃったの…?
「おーい……紗菜?」
頭の中を必死に整理しようとしていたところに、また落とされた爆弾。
体が火照って熱い!
「えぇぇぇぇえええ!!」
あたしのいきなりの叫び声に海斗君もビクッとして、驚いた顔でこっちを見た。
「何だよいきなり。」
「海斗君がき、キスした!」
お互いに恥ずかしくなり、沈黙が続く。
ぐぅ~~~。
その時大きく鳴り響いたお腹の音。