絶叫脱出ゲーム③~クラスカースト~
やっぱり首を絞めるのが一番かもしれない。


だけど、それだと相手が暴れた時が厄介だった。


運よく相手の上に馬乗りになる事ができたとしても、大人しく殺されたりはしないだろう。


「朱里、ボーっとしてどうしたの?」


彩美にそう聞かれて、あたしはハッと我に返った。


「べ、別に、何でもないよ」


あたしはそう言い笑顔を向けた。


「ねぇ、今日は何の全校集会?」


周囲を見回してそう聞いてくる朱里。


その言葉にあたしは体育館に集められた日の事を思い出していた。


あの時も、彩美と2人でそんな会話をしていたっけ。


「なんだろうね? あたしにもわかんないや……」


あたしは小さな声でそう返事をしたのだった。
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