イマカレモトカレ 永遠の愛は?


あたしが目を覚ますと和典さんは
居なかった。


あんなに愛し合ったのに
「おはよー!」って朝を迎えたかったのに。


まだ一緒に朝を迎えたのは
1度だけ。


そう初めて和典さんのマンションに
行った日だけ。


最近はうちへ来てくつろいで
それからエッチをして
いつのまにか帰ってる
と言うのが続く。


ショッピングとか行くこともない
外食だって数えるほど・・・。


今朝もまたそうだ
もぬけの殻。


「おはよー!」あたしが和典さんに
電話を掛けた。


「またいつのまにか帰ったんだね」


「よく寝てたからさ
寝顔にチュッとして帰った」


「泊まればよかったのに」


「今日も早いしさ
乃愛に迷惑かけるから」


「別にいいのに・・・」


「いやいや」


「うん?もう会社?」


「そうだよ・・・
あれ?時間見てないの?」


「えっ?」


改めて携帯の時刻を確認すると


「えー!!!
もう7時じゃん!ヤバイじゃん!
遅刻しちゃう!!!
じゃあね和典さん」


慌てて電話を切る
そして朝の戦いが始まった。


とりあえず・・・顔を洗って
それから化粧・・・
あー!!!無理!!!時間がない。


会社についたのは
チャイムが鳴る数分前のこと。


ギリギリのセーフ。




< 21 / 187 >

この作品をシェア

pagetop