イマカレモトカレ 永遠の愛は?
和典さんってこんなに怒る人なんだ。
このままどうしたらいいのか
わからなくなってあたしは
ずっと黙ったまま台所に立っていた。
「乃愛・・・ごめん
最近イライラすることばかりで
でも乃愛の事を一番に考えてるから」
あたしの後ろから手を回し
ギュッと強く抱きしめた。
「意味わかんないんだけど・・・
イライラするからって・・・」
「ごめん・・・」
「もぉ~!急に怒ったり
急に優しくなったり
今日の和典さん変よ」
「変・・・?
変にさせてるのは乃愛だよ」
とあたしの向きを変えて
向き合う格好でまた強く抱きしめる。
「やっぱり乃愛が一番いいや」
「一番って誰と比べてるのよぉ~」
「だーれもっ!
だから乃愛もオレだけを見てて
オレだけを愛して」
・・・今日の和典さん
なんだか変・・・。
「うん わかってるよ」
「乃愛・・・しようか」
あたしたちはシングルベットに
倒れ込んだのだった。