イマカレモトカレ 永遠の愛は?


「美味しかったねー!
第3回目もやろうねっ!」


船越さんはもう次回開催を考えていた。


お店を出てから夢子が
「乃愛一緒にタクシーで帰ろうか」
と言うのであたしたちは
船越さんと貴弘より先に
タクシーで帰ることになった。


タクシーに乗ると
「ねっ!!!
前田さんと付き合ってたでしょ?」
言われると思ってた質問攻め。


「あ・・・うん
夢子には後で話をしないといけないって
思ってたから」


「まさかだけどさ
浮気されて子供を作られた彼って
前田さんのこと?」


「・・・・・・正解」


「だからか!」


前回しつこくあたしが
前田さんって奥さん居るでしょ?とか
言ってたから 失礼なことをヅケヅケと
言うな~と思っていたみたい。


「えっ?ってことは
やっぱり結婚してるの?前田さん」


「うん!4歳になるって言ってた
男の子だって」


「へぇーそう・・・
でも何かありそう・・・」


「何かって?」


夢子が言うには
初めの食事会も貴弘が誘ったらしくて
この前の交渉に来たあの子も誘って!
と言ったらしい。


そして第2回の声かけも貴弘。


「乃愛の事 気になるんじゃないの?」


「えっ!それはないよ!
あたし振られたんだよ?
史上最悪な振られ方」


「とかいって乃愛はどーなの?
気持ちが揺らいでるんじゃないの?」


「なんで?」


「いや・・・何となく
あたしだったらそーなるかな?なんてね
イケメンだし付き合ってたってことが
羨ましいよ」


夢子に言われてドキっとした
認めたくないから違うと言って
心にちゃんとけじめを付けたいから
違うと言ってるけど・・・。


内心はダメだとわかってるけど
会えば会うほどに貴弘が気になる。


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