イマカレモトカレ 永遠の愛は?


「母さん!やっぱり結婚してたよあの人」


「うそ・・・」


母はあたしの電話で
ビックリ衝撃を受けたようだ。


「細田さんに言うわ!
なんて人を紹介したの!って」


「いいよ もう」


「いいことないわよ!」


「騒ぎを立てないで!
自分で何とかする」


「でもあんた好きだったんでしょ?
それなりの心痛してるんだから
補償してもらわないと!」


「いいから!!!
あたしってね 恋愛は不運なのよ
結局好きになった人には裏切られる運命なのよ」


「そんなことないわよ」


「母さんも諦めてね
あたしこのまま結婚しないかも」


「そんなこと言わないでよ
あっ!そうだ!貴弘くんは?
久々会ったんでしょ?」


「それこそ不倫じゃない!
和典さんの場合は知らなかった騙されてた!
で済むけど貴弘の場合は
知っててそれはないよ!
よく言うわ!学生時代反対してた人が!」


「えっ?貴弘くんが言ったの?」


「ううん 反対してたじゃん!
あんな不良やめなさいって!」


「あ~あ そうね
そんな頃もあったわね」


「あんな立派になってて
それは側にいる奥さんの力もあるし
あたしも旦那さんを支えられる器に
なんないと一生このままだよ
とにかく自分の人生は
自分で決めるから
もう紹介だとか余計なことしないでね!」


「乃愛・・・ごめんね」


「わかってくれればいいよよ」


「本当にごめんね」


「もういいって!」


携帯を握りしめ
そこで始めてあたしは泣いた。







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