恋の処方箋SOS
「あのなぁ龍太郎、しかたないことだ」
「しかたない?だったら誰も近づけるなよ」
「内海先生、時間でしょ?」
城ヶ崎に言われて俺は部屋を出た
城ヶ崎は部屋の壁に背を預けながら訊いた
「龍太郎先生、彼女いるんですよね?まるで内海先生が彼女みたいでした
そっちの趣味もあるんですか?」
「ねぇよ」
「まあ関係ないですが、傷の確認をしたいので少し処置ささせてもらいますね」
「触るな」
城ヶ崎は怯まずに近づき俺の頭を押さえて片手で包帯を開いた
「酷いですね、なにがあったんです?」
「別に」
「龍太郎先生の彼女は可愛いですか?」
「おまえには言わない」
処置を終えた城ヶ崎は坦々と俺に言った
「そろそろ朝のカンファレンスの時間なんで行きますね
龍太郎先生くれぐれもおとなしく朝御飯を食べててくださいね」
まるで飼い犬に言うような口調で嗜められ俺は呆れて返せずにいた
近くに置き去りにしていたスマホには杏子からのメール
『今日退院だよ♪龍太郎は大丈夫?』
気配に気づいてスマホを置いたと同時に看護婦が食事を運んできた
「比嘉先生、食事置いておきますね
一口も召し上がらないのはなしにしてくださいね怒られちゃいますから
あと嫌いな物があったら仰ってくださいね
比嘉先生?聞いてます?って寝たふりしてもダメですよ」
「よく喋るなおまえ」
低く通る声、私は比嘉先生をまっすぐに見つめた
確かに他の人が言うみたいにイケメンでかっこいい
でも私は何故か彼氏にはしたくないタイプだと思った
どこか底辺は暗い海のようなのだ
「そうですか?食事置いておきますね」
私はゆっくりと後ろに下がり逃げるように病室を後にした
「あの大丈夫ですか?」
声をかけてきたのは比嘉先生の病室に用があるという女性
「ああはい、比嘉先生ってけっこう怖いですね」
「えっ龍太郎が?」
「あっなんでもないです」
龍太郎のなにが怖いんだろう、私はノックもせずに病室に入った
「おはよう」
返事はなくベッドで微睡む龍太郎に近づいた
また怪我でもしたのだろうか
食事は手をつけずにそのままで冷めてしまっていた
「龍太郎?」
額に触れればかなり熱くはだけた服にも汗が浮かんでいた
私は急いでナースコールを押そうとして手を掴まれた
「大丈夫だから」
「なにがあったの?なんでメールみてくれないの?」
俺はため息をついて杏子に話した
「白石のこと知らないのか?けっきょく俺がおいつめたのかもな」
「えっ?」
私はよくわからずに龍太郎の病室をとびどしてナースステーションに立ち寄り白石先生の病室の場所を訊いた
「しかたない?だったら誰も近づけるなよ」
「内海先生、時間でしょ?」
城ヶ崎に言われて俺は部屋を出た
城ヶ崎は部屋の壁に背を預けながら訊いた
「龍太郎先生、彼女いるんですよね?まるで内海先生が彼女みたいでした
そっちの趣味もあるんですか?」
「ねぇよ」
「まあ関係ないですが、傷の確認をしたいので少し処置ささせてもらいますね」
「触るな」
城ヶ崎は怯まずに近づき俺の頭を押さえて片手で包帯を開いた
「酷いですね、なにがあったんです?」
「別に」
「龍太郎先生の彼女は可愛いですか?」
「おまえには言わない」
処置を終えた城ヶ崎は坦々と俺に言った
「そろそろ朝のカンファレンスの時間なんで行きますね
龍太郎先生くれぐれもおとなしく朝御飯を食べててくださいね」
まるで飼い犬に言うような口調で嗜められ俺は呆れて返せずにいた
近くに置き去りにしていたスマホには杏子からのメール
『今日退院だよ♪龍太郎は大丈夫?』
気配に気づいてスマホを置いたと同時に看護婦が食事を運んできた
「比嘉先生、食事置いておきますね
一口も召し上がらないのはなしにしてくださいね怒られちゃいますから
あと嫌いな物があったら仰ってくださいね
比嘉先生?聞いてます?って寝たふりしてもダメですよ」
「よく喋るなおまえ」
低く通る声、私は比嘉先生をまっすぐに見つめた
確かに他の人が言うみたいにイケメンでかっこいい
でも私は何故か彼氏にはしたくないタイプだと思った
どこか底辺は暗い海のようなのだ
「そうですか?食事置いておきますね」
私はゆっくりと後ろに下がり逃げるように病室を後にした
「あの大丈夫ですか?」
声をかけてきたのは比嘉先生の病室に用があるという女性
「ああはい、比嘉先生ってけっこう怖いですね」
「えっ龍太郎が?」
「あっなんでもないです」
龍太郎のなにが怖いんだろう、私はノックもせずに病室に入った
「おはよう」
返事はなくベッドで微睡む龍太郎に近づいた
また怪我でもしたのだろうか
食事は手をつけずにそのままで冷めてしまっていた
「龍太郎?」
額に触れればかなり熱くはだけた服にも汗が浮かんでいた
私は急いでナースコールを押そうとして手を掴まれた
「大丈夫だから」
「なにがあったの?なんでメールみてくれないの?」
俺はため息をついて杏子に話した
「白石のこと知らないのか?けっきょく俺がおいつめたのかもな」
「えっ?」
私はよくわからずに龍太郎の病室をとびどしてナースステーションに立ち寄り白石先生の病室の場所を訊いた