オフィスの野獣と巻き込まれOL


「どうかしましたか?私の顔に、何かついてますか?」

キモ川課長が、突然口をきいた。

ええっ?

いきなり話しかけてきたので、ひるんでしまった。


「い、いいえ」声が上ずってる。

彼の声、まともに聞いた。思いがけず、低くていい声だったので驚いた。

一応、微笑みかけたけど。


やっぱり、無表情で冷たく返された。

髪型がきっちり固定されているからかな。

なんとなく、気分が上向いても、あの匂いを嗅いでしまうと気分が萎えてくる。


彼に近づくとおじさんが使ってる、ヘアクリームの匂いがする。

何のクリームですか?って聞いてみたいけど。

ダメだろうな。帰るって言われても困るし。

機嫌を損ねてしまったら、今までの努力が無駄になる。


「はあ……」どうしようか。

間が持たないよ。

ほとんど成果も得られないでこのまま解散の流れだ。

もうギブアップしていい?義彦君?
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